【観光スポット】600年前の琉球の息づかいが聞こえてくる勝連城(かつれんじょう)
自然の地形を利用した高低差のある城壁跡
うるまドームから車で約10分、内陸側にいくと世界遺産にも登録されている「勝連城:かつれんじょう」があります。地元の呼び名で「かっちんぐすく」とも呼ばれています。
今から600年ほど前の琉球國の時代、この勝連エリアに繁栄をもたらした阿麻和利(あまわり)が住んでいた城として知られています。
駐車場に車を停めて、道の反対側に渡ると勝連城の入口があります。さっそく登っていってみましょう。自然の丘陵地帯を利用した城壁が今もなお残っていて、けわしい石階段が当時の様子を思い起こさせます。
現在は綺麗に整備された芝生によって、おだやかな雰囲気が広がっていますが、当時は戦争が行われていた場でもあります。写真のとおり、折返しの多い石段を、城を攻め落とそうと駆け上がってくる敵兵をどのように迎え討っていたのでしょうか。
現在はスロープや階段があり、問題なく上がっていけます。
「ここに建物があった」ことがよくわかる遺跡の数々
”二の曲輪(くるわ)”まで登ってきました。平地の角に4つの石積みが残されていますが、いちばん重要な瓦葺きの建屋があったとされています。さらに頂上を目指します。
一番上まで登ってくると、うるま市だけでなく周辺の街も見渡せます。途中、階段の幅や形状も険しく、登ることが難しいポイントもありますので、足元はしっかりとしたスニーカーなどを履いていくことをオススメします。
暑い時期、薄いサンダルだと体勢を崩したときに足を怪我する可能性もあります。石の表面も長い年月、潮風に侵食され、さわると痛いほどに尖っています。
冬が明けて、夏に向かうにつれて海の色も濃くなっていくでしょう。東海岸を一望できる展望台としても来てみる価値はありますので、季節問わず訪れてみてくださいね。
駐車場には休憩所もあり、お土産なども購入できます。帰りに休憩がてら立ち寄ってみるのもオススメです。このうるまエリアの歴史をたどるきっかけとなれば幸いです。
<営業情報>
住所:沖縄県うるま市勝連南風原3908
マップコード:499 570 209*21